バングラッシュ視察報告 Vol.4
人口増加・人口爆発
世界一の人口密度を誇るバングラデッシュ。人口密度の高い日本が、2005 年(平成17年)で343人/km²(世界4位)。対するバングラデッシュは985人/km²。想像しがたい数値である。現地を訪れると、人人人。そして人人人。
データを見ると、人口増加率17.4%。将来増減率は25.3%(いつの時点でかは不明)。人口増加は、ますます加速しそうである。http://www.jinko-watch.com/kuni/010.html
ちなみに日本の人口増加率は、2009年で前年比-1.4%。今から20年後は、-7~8%であろう。http://www.stat.go.jp/data/nihon/02.htm 人口減少には歯止めがかからなそうである。
交通渋滞・排気ガス。
バングラデッシュの交通渋滞は並ではない。50キロ。日本では1時間もあれば余裕でたどり着く距離を、3時間、時には4時間かけて走る。でこぼこみちと、あふれる人々、絶え間なくクラクションに、排気ガスのにおい。バングラ人はタフだなと思う。
バングラデッシュは、天然ガスが豊富らしく、車の燃料用としても普及している。天然ガスは、ガソリンに比べて、排気ガスが少ない。ただ、減りが速いので、頻繁にガスステーションに立ちよる必要があるとのこと。しかしながら、「比較的排気ガスが少ない」という程度では、このあふれかえる車から出る排気ガスから逃れることはできないだろう。
ごみ問題
2日目は、Dhaka市内を見て回った。8時30分にホテルを出発。O氏が用意してくれた、運転手つきのレンタカーに乗り込む。最初の目的地は、バングラデッシュ国立博物館(Bangladesh National Museum)。ロンリープラネットには、展示も、照明も最悪。鳥のはく製は、鳥というよりも、「詰め物」といった様相である。などと、ひどいことが書いてあり、それはそれで、興味をそそられた。15分程度で、目的地に到着。しかし、まだ門は閉ざされている。時刻は9時15分。そこで、博物館近くにある公園に向かった。クリケットに興じる若者。公園の水辺に住む家族。初々しく歩く男女。芝生に眠る人々。その中で、一番印象に残っているのは、ごみだ。公園中に散らばるごみ。あたりにはごみ箱も見当たらない。そういえば、運転手さんもティッシュを車の窓から捨てていた。これでは、町全体がごみだらけだ。
この国には、「ごみ箱」という概念がないのだろうか。とても気になった。ごみ箱を置き、そこに捨てるという習慣がないのだろうか。ごみ箱を置いても、それを収集するシステムがないのだろうか。その理由は、まだわからないが、大変不可解だった。
バングラデッシュ国立博物館
ロンリープラネットにこき下ろされていた国立博物館。入場料は70タカ(バングラ人は10タカ)。実際行ってみると、大変すばらしい博物館で感動した。3階建てで、各階の部屋ごとにテーマが分かれている。すばらしく豪華という意味ではないが、展示品が整然と並べられている様子はすばらしい。あらゆるテーマの展示品があるのだが、植物や動物、船の展示などが気に入った。例えば、果物は、実物大の果物の展示だけでなく、その果物がどのようになっているのかもわかるよう工夫されている。バングラデッシュで一番大きな鳥と、小さな鳥を並べて展示するなど大変わかりやすい。なお、バングラデッシュの独立に関する展示も充実していた。
写真撮影禁止なので、その様子をお伝えすることができないのが残念だが、ダッカに来る機会がある人は、国立博物館も是非訪れてほしい。
フォーマル教育に加え、インフォーマル教育の重要性も語られるが、この博物館で、子供も大人もいろいろなことを学べるのではないかと感じた。
感想とまとめ
けたたましいクラクション、舞う土埃、あふれかえる人々、漂う異臭。世界で最も高い人口密度を誇り、今なお急激に人口増加を続ける、混沌の国バングラデッシュ。
世界の持続可能性を考えるためには、世界の抱える課題をこの目で見てみたい。という衝動に駆られて訪問したが、正直、怖いもの見たさという面もあったのかもしれない。4日間のバングラデッシュ滞在。その迫力は、私を圧倒した。
混沌とした中でも、計画的、戦略的、実践的に活動を進めているNGOには、驚かされる。Saifulさんは、朝から晩までの長丁場にもかかわらず、私たちの質問に、根気よく、そして、丁寧に答えてくださった。教育に対する熱意と愛情が感じられた。
持続可能な社会作りに向けた活動は、課題やアプローチが異なっても、参加型、対話の重視、学校とコミュニティの協働など、多々共通する部分があるように感じた。数学祭りは、日本の小学校にもお手本になるのではないだろうか。
世界各地で、持続可能な社会作りに向けた取り組みが、着実に進行している。互いに学び、励ましあいながら、今後も活動が継続、発展するよう願っている。
End
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